古き良きアメリカの空気にテンションマックス

横濱コレクターズモール(横浜・山下町)

retroism〜article131〜

 「横濱コレクターズモール」の店主・針生(はりう)龍一郎さんにとってアメリカは子供の頃から身近な存在だった。横浜に生まれた。本牧には、米軍のベースと日本人の住む街を区切る鉄のフェンスがあった頃だ。

針生さん自身のブースの前で、このポーズ。取材者として、サービス精神に心から感謝を申し上げます

 当時の日本の若者の中には、彼の地に対する強烈な憧れをもつ者も多かった。1976(昭和51)年に創刊された「POPEYE」(平凡出版=現マガジンハウス)によって紹介された米・西海岸カルチャーのインパクトは計り知れない。スケートボードやサーフィン、ジョギングシューズなどの特集は彼らに多大なる影響を与えた。特にリーバイス、リーのジーンズ、ナイキ、アディダス、プーマのスニーカーなどファッションアイテムの紹介は当時の読者をとりこにした。

 そんな時代、針生さんの父親・守俊さんは仕事でアメリカを頻繁に訪れていた。「やがて、古いものが好きだった父が、50〜70年代のおもちゃを含めた雑貨を日本に輸入して商売を始めたんです」。その頃の針生さんは、海外やグッズには興味があったが、特にヴィンテージへの思いは希薄だった。「子供の頃に、山手に住んでいて、外国人が今よりもたくさんいました。母に連れられて、ものすごく盛り上がっていてたシルクセンターのアーケードに出かけ、マッチボックス(イギリスの玩具ブランド)のミニカーをよく買ってもらいました」。心を動かされたテレビ番組も、ウルトラマンや仮面ライダーよりも、ハンナ=バーベラのトムとジェリーだった。「家のラジオからはFEN(米軍極東放送網)が流れていました。だから、自然とアメリカ文化が自然に身に付いたのだと思います」

架空の海底都市「ビキニタウン」で繰り広げられる物語の主人公スポンジ・ボブ。いかにもアメリカンなキャラクターだ

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