「暑さもへっちゃら!」 昭和の夏休みの思い出

 50年前、子供の服装は半ズボンにランニングシャツ、頭には巨人軍(関西では阪神)のマークの入った野球帽かつばの広い麦わら帽子というのがお決まりだった。夏休みには、虫取り網と虫かごをたすき掛けにして、バッタを採ったり、林に入ってカブトムシやクワガタを追いかけた。日によって収穫は違っていたが、たくさん採れた日には、満足して家に帰り、得意げに両親にその日の成果を報告したものだ。その後は汗を流すために、洗濯用のタライに水を張って行水。友達や兄弟たちとかわるがわる水浴びを楽しんだ。父か祖父に作ってもらった竹製の水鉄砲で奇声を発しながら遊んだ。

 50年ぐらい前の夏。たかだか半世紀前だ。その間に、夏の様子もずいぶん様変わりした。

文・今村博幸

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする