レトロイズム・チャンネル開設しました

 そんなレトロイズムだが、今回、新たな試みを始めた。作った記事の映像化だ。実はこの話、ある映像制作会社からもたらされたものだった。正直に言うと、我々は、最初はピンと来なかった。「記事の映像化とは?」といぶかしく思ったことも事実だった。その理由の一つは、掲載している「画像」に絶対の自信を持っていたからだ。どの写真にも、被写体から湧き上がってくる場所やモノの本質が、撮影者の技術と魂によって見事に引き出され切り取られていると確信してやまない。それら人々の魅力と濃度の高い営みは、静止画で十分に表現できていると思っていた。もちろんその考えは今でも変わらない。しかし、違った視点で、レトロイズムを表現するのも、「面白い」のではないかと我々は思い始めたのだ。映像のモニターを見せてもらうと、そこには、レトロイズムの新たな息吹が感じられたからである。

かつて街のあちこちで見かけた「印紙、切手 類、郵便」を取り扱う看板。レトロ感満載だ