100本目の記事リリースにあたって

昭和の文化よ永遠に

 我々「レトロイズム」は、一昨年秋に始まり、今回記事が100本に達した。それを節目として、失われしモノについて書かせてもらおうと思った。例を二つ挙げたが、もちろん、ここ50〜60年ぐらいのスパンで見ても、輝かしき多くのモノや文化は、すでに失われてしまった。数え上げればきりがない。だからこそレトロイズムは、いまだに頑張って残しているものを取材し発信し後世に残していきたいと考えている。

 本物は、歴史が積み重なることで生まれる。歴史があればいいというものではないが、少なくとも、一つの店なり仕事なりを何十年も続けること自体が容易なことではないし、現場で残してきた人たちの、肉体と魂を削るような努力なくしては、長く続けられるものではないのだ。なくしてしまった時点で、積み上げてきたモノが全てがゼロに帰する。これまで数え切れない物事が絶滅し、跡形もなく消えた。しかし、可能ならば、今残っているモノがこの先も残ってほしいと願っている。そのために、今後も真剣に取材をし、写真を撮り、原稿を書いて、編集作業にまい進したいと肝に命じている。

 これからもレトロイズムをよろしくお願いいたします。

文・今村博幸

コメント

  1. 笠井光一 より:

    100回目ですか、あっという間な気がします。
    おめでとうございます。

    これからも楽しみにしています。

    • SHIN より:

      レトロイズム〜retroism visiting old, learn new〜をご愛読いただきありがとうございます。
      おかげさまで、100本になりました。さらに、200、300本目指して研さんを重ねていきたいと思います。
      これからもレトロイズムをよろしくお願いします。