銀塩を追求し続ける作家の耽美な世界に息をのむ

ファインプリント展(東京・一番町)

retroism〜article78〜

 あらゆるモノが時代とともに変わっていく。その幅はさまざまだが、写真・カメラ技術においては文字通り劇的だった。

 フランスでダゲレオタイプ(銀板写真)が特許を取り、カメラが市場に出回ってから約180年がたった。そしてデジタルカメラの嚆矢(こうし)・カシオQV10が25年前に発売。今カメラを取り巻く状況はすっかり様変わりした。しかし、銀塩(ゼラチンシルバー)写真が歴史の大半を担ってきたのは紛れもない事実である。

広川泰士作「Study works for timescapes」、撮影1988年、プリント2001年。巨大で奇妙な形の岩に惹(ひ)かれ、世界の砂漠地帯に赴いて撮影された一枚

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