レコードを次世代に イベントも盛況な中古店

 レコードの価値が見直されてきている。それが認知されてきたのは、ここ5〜6年だと横山さんは言った。ユーチューブやストリーミングによって、音楽を聴く人が確実に増えたのが原因だ。「インターネットのおかげで、生活の中に音楽が自然に入ってきて、聴く人が増えているのは、世界的な現象です。音楽を聴きだすと、いいものが欲しくなって、アナログに向かうんです」。今、レコードの未来はむしろ明るい。「20代の子たちが、アナログ最後の世代と言われているのは、彼らの親世代である40代〜50代の若いころ、つまり80年代終わり〜90年代始めにDJブームがあって、ターンテーブルを持っている人が多い。子供たちもアナログを知っているんです」。だからこそ、レコードのニーズはまだまだあると横山さんは言うのだ。 

店内に入るにはこの階段を上がる。途中には電気蓄音機
ゼンマイ式蓄音機が売られている。SPレコードも買える 

 今、横山さんは、レコード屋であることを楽しんでいる。「それしかないですね。じゃないと続いてないと思います。音楽に囲まれているというのが一番です」。店で行われるイベントがその楽しさを加速させる。「ここは、お客さんと作ってきた店なんです」と横山さんは言った。「タンノイのスピーカーには『ラックスマンじゃなきゃ』と言われてアンプを変えたりもしました。時々、イベントをやるのも、自然発生的にお客さんの提案で始まったんです」

住宅街にポツンとある中古レコードタチバナ。外では、飲めるしたばこも吸える

 イベントでは、オネエのエンジェルひばりさんも登場し、オネエトークで場を盛り上げる。と言うよりも、このイベントの言い出しっぺは彼女(彼)である。「人生の中に音楽がちょっとでもあれば、その時間だけは、全てが吹っ飛んじゃうじゃないですか。僕は、音楽だけは裏切らないと思っているんです」

 イベントは、その思いをみんなに伝えたくてやってる、と言う横山さんの目はどこまでも澄んでいた。

ちゅうこれこーどのたちばな
横浜市青葉区鴨志田町561-1 パインドエル金子2F
📞045・507・7031
営業時間:日、月、火は午前10時〜午後6時
金、土は午前10時〜午後9時
水はイベントDAYで午後4時〜同10時
定休日:木

文・今村博幸 撮影・柳田隆司

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする