郷愁誘う精緻なミニチュアハウス

 昭和とは、なんだったのか? 金田さんに聞くと「激変」という興味深い答えが返ってきた。「あらゆるものが、激しい変化をした時代だと思います。戦争もあったし高度成長もありました。バブルがあって人が浮かれ、人災、天災を含めてそれまで人間が経験したことのない悲劇もたくさんありました。私個人的には、楽しいことよりも、大変の方が多かったように思いますね」

ビニール袋を通して見える完成図が、ワクワク感を誘う

 天災や人災は別にしても、いろいろな浮き沈みがあったからこそ、今となっては輝かしく美しいと思えることもある。過ぎてしまえば、「あの頃は大変だったね」などと笑って話せることもたくさんあるのだ。

面白いのは、ヴィーナスフォートという現代の商業
に、昭和の風景のミニチュアが並んでいること

    そんな激動の時代に建てられたミニチュアハウスと同じような風景は、おそらく日本中を探せば、いやこの東京にだって実はどっこい生きている。「実物大のミニチュアハウス」を探して、小さな旅に出かけてみるのも面白いだろう。

わがや
東京都江東区青海1-3-15 ヴィーナスフォート
ウエストモール2Fノースアヴェニュー

📞090・4168・9873
営業時間:午前11時~午後9時
定休日:無休(全館休館日を除く)
※ヴィーナスフォート閉館(2022年3月)に伴い、同港区台場に移転

文・今村博幸 撮影・柳田隆司

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